時計とメガネの尚時堂
「瞬間視力の訓練」楽しく
(毎日新聞「センバツ長崎日大夢を一つに」より)
鎮西高校

スポーツビジョンという分野に携わり、いろんな先生方と出会い知り合うことが出来ました。「眼で考えるスポーツ」の著者内藤OD.をはじめ、大阪の「視覚情報センター」の田村先生、そして「愛知工業大学」の石垣教授など、実際にお会いすることができいろんな相談にのっていただきました。各師、非常に熱心にご指導いただき、この場を借りて感謝申し上げます。
スポーツビジョンを担当している「長崎日大野球部」の毎日新聞記事を紹介いたします。スポーツビジョンのご理解の一助になれば幸いです。(中村尚広)

(以下、掲載記事)
 長崎日大野球部では今年から選手の「目の検査」を取り入れた。担当しているのは佐々町にある眼鏡店店長、中村尚広さん。高校卒業後、名古屋の専門学校で「オプトメトリスト(検眼師)」になるための勉強をした経歴の持ち主だ。
 オプトメトリストとは、単純な視力検査だけではなく、目の動きや目の調節機能など目の総合的な状態を検査して、視力の問題や目の病気などの異常を見つける「目の専門家」。
 日本ではまだあまり知られていないが、アメリカでは国家資格になっており、昨年大リーグでホームラン王になったマグワイア選手も専属のオプトメトリストを付けてトレーニングしているという。イチロー選手も同様の検査を受けている。
 中村さんは毎週土曜日、選手を2人ずつ佐々町の店で検査する「国内の視力検査は大体7項目ですが、ここでは21項目検査します」。検査では目がどれくらいの速さの動きに付いてこられるか、目を寄せる力や広げる力などの基礎的なデータを集める。「それで個々の特性に合ったトレーニングをしていきます」
 2月16日、中村さんは日大のグランドに行き、自作の道具で数種類のトレーニングをした。
 例えば細長い紙に数字が書かれたものをぱっと見せ、瞬間でいくつの数字を覚えられるかという「瞬間視力の訓練」。選手達はクイズ感覚で「よし、覚えた」などと声を出しながら挑戦した。
 中村さんは合間に「イチロー選手なんかは7桁まで覚えられるそうだよ」などと選手の興味をひくような例も紹介する。「どうしても単調なので、楽しんでやるように工夫しました」
 またアルファベットのシールをはって、ひもが付いているソフトボールを1分間揺らし、自分の決めた文字だけを顔を動かさず目だけで追う「マースデン・ボール・トレーニング」。最初は難なくこなしていた選手たちも、足し算や引き算などと一緒にすると乱れてきた。
 そこで中村さんが選手に説明した。「試合では、打者のことと走者のことを同時に考えながらボールを追うというように、複数のことを同時にプレーしなくてはいけないよね。三つ四つのプレッシャーの中でやるために、こんな訓練が有効なんだ」
 トレーニングを終えると中村さんは「目の訓練も筋トレと同じで1日やらないと元み戻る。だから毎日、空いた時間に意識して少しずつするといい」と話し、締めくくった。
 中村さんは言う。「野球部が(オプトメトリストに)興味を持ってくれたことがうれしかった。私もまだ勉強中ですが、選手たちの手助けをできれば。最近は選手たちの出ている雑誌はすべて買っています。甲子園ではぜひ頑張ってほしい」


”目を鍛える”
毎日新聞「センバツ長崎日大夢を一つに」より
「瞬間視力」の訓練楽しく

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